SEOについて調べていると、「コンテンツSEO」という言葉を見聞きすることがあります。SEO関連の類似表現はたくさんあるので、「コンテンツSEOとSEO対策って何が違うの?」「コンテンツマーケティングとは同じもの?」といろいろな疑問がわいてくるかもしれません。
この記事ではコンテンツSEOの定義について明確にしてから、類似用語との違いを解説していきたいと思います。
1.コンテンツSEOって何?
まずコンテンツSEOとは何のことなのか?という点を抑えておきましょう。
コンテンツSEOのコンテンツとは「中身・内容」のことで、ネット世界においては文章や画像、動画などネットユーザーが参照したいメディアを指します。少し難しく聞こえるかもしれないので、ざっくりと例えるなら、ラーメン店のラーメンやサイドメニューのことです。客はメニューの中身を求めてラーメン屋に来ますが、ネットユーザーはあるサイトのコンテンツを求めてサイトを訪問します。
企業や個人はどこも自分のサイトを見てほしいので、Googleで上位表示されるために様々な工夫を凝らします。そういった工夫を「SEO」と呼びます。SEOは大きく分けて「外部SEO」と「内部SEO」に分けられます。
外部SEOと内部SEO
「外部SEO」というのは他のサイトに自分のサイトへのリンクを貼ってもらうなどして(「被リンク」と呼ばれる)、自身のサイトへの信頼性を高めようという施策です。例えて言えば、外でチラシをくばってラーメン屋をPRするようなものです。
では「内部SEO」は何かというと、簡単に言えば「サイト記事などサイトのコンテンツを良質にするための対策」です。例えるなら、「ラーメンの味をさらに改善しよう。サイドメニューも充実させよう」といったところです。チラシで客寄せするのも良いですが、味そのもので勝負するのはもっと重要です。同じようにサイトコンテンツを質がよく情報量豊かなものにすることが訪問者数を増やす秘訣です。
検索エンジンのGoogleは基本的に良質なサイトを上位表示します。良質なサイトと判断されるうえで重要なのは、良質な記事(ページ)がサイト内にあることです。特定のキーワードを検索するユーザーがあるサイトを訪問する時、そこに自分が欲しい情報があると満足してとどまります。しかし情報がないと早々に立ち去ってしまいます。外部SEOも重要ですが、内部SEOを充実させることでサイトへのユーザー満足度は上がるということです。
コンテンツSEOは内部SEOの一種
さて、今回説明しているコンテンツSEOは、内部SEOに当たります。内部SEOに関しては詳細を話すと説明が長くなるので省略しますが、コンテンツSEOは内部SEOの一種というイメージでいればOKです。記事に含まれる情報を有意義なものにしたり、ユーザーが求める情報を予測して、分かりやすく説明するなどの工夫をすることがコンテンツSEOの基本コンセプトです。
例えば「ダイエット フルーツ」というキーワードを検索している相手を想定するならば、単に「フルーツはダイエットにいい!肉の代わりにフルーツを食べましょう」と言っているだけの記事は情報が薄いです。しかし「どんなフルーツがダイエットに効果的か」、「なぜ効果的か」、「どれくらい摂取すべきか」、「どんなレシピがあるか」といった情報を持っているサイトはユーザーの知りたい情報をまんべんなく抑えているので良質な記事(コンテンツ)と言えます。
味を追求したラーメン屋はいずれ口コミで話題になり、いずれは権威あるラーメン雑誌などに取材されるでしょう。同じようにコンテンツSEOに力を入れたサイトは検索ユーザーに満足され、Googleというネットの権威に評価されるようになります。コンテンツSEOを究めること、それがSEO全般における重要なファクターです。
2.コンテンツSEOの3つの手法
ここまでの説明で、SEOとその2つの種類(外部SEOと内部SEO)、コンテンツSEOとの関係について理解できました。ではここからはコンテンツSEOの具体的な手法について見ていきましょう。すべてを取り上げることはできませんが、代表的な手法を3つだけ紹介したいと思います。
1.ターゲットを明確にする
これはコンテンツ作成をする前の一番最初の段階で決めるべきことです。作成する記事を誰に向けて書くのかターゲットを設定するなら、使う資料や強調するポイントが変わってきます。
例えば同じ料理でも、高齢者向けのレシピと、若い人向けのレシピ、子ども向けのレシピでは、調理法や使う食材、意識すべき栄養素などに、内容に違いがあります。同じようにターゲットをどの年齢層、性別、職業、居住地、家族構成にするかなど、具体的に対象を狭めることで、より読者に訴える記事が出来上がります。
2.キーワードを意識した情報量豊かな記事にする
Googleではいろいろなキーワードが日々検索されていますが、重要なのは、キーワードを検索したユーザーがどのような情報を欲しているかを理解することです。例えば「ダイエット 有酸素運動」というキーワードをかけている人は、ダイエットをするメリットについて書いた記事よりは、有酸素運動の種類や、やり方について詳しく解説した記事の方をクリックしたいと思います。
あくまでユーザー目線に沿った、書いた記事が上位表示されやすいという点を覚えておきましょう。
3.信頼性や専門性の高い資料を入れる
検索ユーザーは権威があるソースからの情報を信じやすいです。公的機関はもちろん、大学機関や各種研究機関、大手メーカーのサイトなどが情報元だと分かると、その記事の情報は「正確なもの」として認識します。すべてのキーワードに対して信頼できる出典を提示できるわけではありませんが、できるだけ信頼できる資料を引用すると良いでしょう。
3 .まとめ
コンテンツSEOがSEO全般の中でどのような立ち位置にいて、どのような役割を担っているのかについて見てきました。コンテンツSEOはGoogleでの上位表示を目指すうえで欠かせないファクターです。今は中身の薄い記事を量産してもSEO対策にはなりません。質が重視される時代になっています。
コンテンツSEOを意識しながらサイト構成を考えるなら、アクセスは自然と増えてくるでしょう。