コンテンツマーケティングを導入している会社は数多くありますが、これから始めるという会社の場合、どこから手をつけたらいいのか分からないということがあるでしょう。コンテンツマーケティングのコンサルティング会社に全て依頼するという方法もありますが、コストをできるだけかけないようにしたいという会社もあるでしょう。
この記事ではコンテンツマーケティングのおおまかな手順について紹介したいと思います。
1.コンテンツマーケティングのおおまかな手順
コンテンツマーケティングは以下のような手順で進めていくと良いでしょう。
1. 戦略設計
具体的にどのような事を達成したいのか、目的を明確にすることが大事です。例えば、最終的にユーザーがお金を落としてくれるのは共通目標になるとしても、まずは会員登録を増やしたいのか、資料請求をしてもらいたいのか、それともECサイトで購買活動をしてほしいのか、具体的なユーザーアクションを念頭に置く必要があります。
また、自社の商品や製品の分析をして、どんな客層に訴えたいのかを再確認することも大事です。ターゲットを決めて、その客層の関心事や興味を引く話題を模索します。
多くの企業では、自社で運営するメディア「オウンドメディア」を立ち上げています。オウンドメディアでは自社の提供する様々な商品やサービスと関連性があるコンテンツを展開して、閲覧者との接点をつくりだしています。
2. 環境構築
自社サイトを持っているのであれば、既存のサイト構成を戦略設計に応じてカスタマイズしたり、新しくサイトを立ち上げるなどの工夫をします。CMSの設置やアクセス解析なども視野に入れることができるでしょう。継続的にコンテンツマーケティングを展開していきたいのであれば、ワードプレスなど更新が比較的容易にできるシステムを導入すると良いでしょう
3. コンテンツ制作
1番目の戦略設計において分析した自社商品やサービスと、一般消費者のニーズや関心を結びつけるコンテンツを制作します。ここで重要になるのがコンテンツSEOです。良質なコンテンツを作らなければ、そもそもネットの検索ユーザーが自社商品やサービスを認知することはありません。Googleなどの検索エンジンのアルゴリズムを把握したSEO対策が必要です。
4.メインサイトでの検討・購買意欲向上
オウンドメディアなどのコンテンツで特定の分野に関心を持ったユーザーは、その後、関連性がある自社の商品やサービスについて認知して、ECサイトや自社メインサイトへ流入してくれるかもしれません。その関心が、購買や会員登録などのアクションに結びつくように工夫する必要があります。
例えば、流入先のサイトで関連製品のサンプルやお試しができるサービスを用意したり、ランディングページを用意して、ユーザーが閲覧したであろうコンテンツと連動した、魅力的な商品紹介をするなどです。コンテンツを見て、すでに該当商品やサービスへの関心が高まっている状態なので、ここで最終的なアプローチを行います。
5.顧客の定着化
コンテンツマーケティングでは顧客が最終的に定着化して「ファン」になってくれることが理想です。そのためには、新規顧客をしっかりサポートすることが大事です。例えば、新規顧客を対象にして、購入した商品の満足度を高める工夫をします。
顧客は「本当にこの商品でよかったのかな?」と、購入後に少なからず不安を覚えることがあるので、その商品の活かし方や効果を持続させる方法など、購入商品に関するお役立ち情報を届けることが大事です。またリピーターになった客には、会社のブランディングが効果的です。会社の理念や商品やサービスへのこだわりなどを伝えて、会社への信頼感を培うと良いでしょう。
複数回商品を購入しているようであれば、商品や会社への信頼がある程度あるので、関連する商品を紹介するなどして購買対象枠を広げるのも良いです。
2.まとめ
コンテンツマーケティングの大まかな手順を見てきました。紹介したのはあくまで大枠であり、具体的にやるべきことには詳細が多くあります。例えば、コンテンツマーケティングの要となるコンテンツ制作においては、コンテンツSEOなどに対する明確なノウハウが必要で、より検索エンジンに上位表示されるための様々な工夫を意識しなければなりません。
素人に毛が生えた程度の施策では、肝心のコンテンツが誰の目にもとまらないということもあり得ます。ですから適度にアウトソーシングして、効率的なコンテンツマーケティングになるよう心掛けることも大事です。